2021.08.27
ホームページ制作
ホームページ制作の見積もりはなぜ制作会社によって差が出るのか?高い理由と安い理由
たばこって国内ではどこで買っても一緒の値段ですよね。
けど、ホームページの値段って同じ内容なのに制作会社が出す見積もりって、10万円ぐらいもあれば、100〜200万円とかかなり差があります。
同じ内容でどうしてそんなに差が出てしまうのか?実際ホームページを制作するにあたって、何に金額が発生しているのかホームページ制作を依頼する人からしたら非常に気になるかと思います。
ホームページの制作費の「高い」と「安い」はどこで差がつくのか詳しく説明したいと思います。
目次
ホームページ制作にかかるコストの考え方とは?
まずはじめにホームページの制作会社が制作費の見積もりを作るときのコストの考え方について解説します。
ものすごくザックリいうと「技術を提供する人の人件費」が大半になります。
例えば、家をつくるとなると、コンクリート・鉄・木と材料費が多くかかります。
対象的にホームページの場合にかかる材料費はそれほど多くはなくホームページを設置するためのサーバーやドメインなどの費用が発生しますが、一番かかるのが手を動かく人(構成を練る、デザインする、構築する)の人件費が約9割をしめます。
つまりホームページの制作費の計算方法は
人件費(時間単価)×作業工数(時間)
となります。
デザインできる人がこのホームページをつくるのに何時間(何日)かけるかによって金額が決まります。
人件費って制作会社は具体的に何をしている?
当然、成果物としての結果はホームページがネット上に公開される事ですが、その結果に至るには複数のプロセスを踏んでいく必要があります。
今回はホームページの制作過程を3つのフローにわけて解説します。
1. 戦略立案・企画・設計
2. コンテンツ制作・素材の用意
3. デザイン・構築
(1)戦略立案・企画・設計
ホームページのデザインを作る前の準備段階になります。
お客様の事業内容を理解するヒアリングや打ち合わせなどもこちらに入ります。
その他にも市場分析や競合分析などもこちらになりますが、金額の「高い」「安い」はここでも発生します。
「金額が安い場合」はヒアリングシートを出してもらったらすぐにデザイン着手に入り、ここから1ヶ月とかでホームページを完成させます。
「金額が高い場合」は市場分析や競合分析を丹念に行い、成果を上げるための戦略をたてます。
お客様との打ち合わせ以外にも社内会議など複数人が関わる場合もあるので、ここで人件費の差が出ます。
じゃあ、安い場合は大した事してないのかと思うかもしれませんが、例外もあります。
例えば、「工務店に強いホームページ制作会社」などが提示している制作料金がその業種で安い値段を設定できるのは、その業種に対しての市場調査はしっかりできていて、なおかつホームページを制作する最低限のプラットフォーム(土台)がしっかりできているので、安い金額でも採算取れるようになっている事になります。
(2)コンテンツ制作・素材の用意
ホームページ制作の準備ができたら、次はコンテンツ制作を行います。
基本的に(1)で決まった内容に沿って作成していきます。
ホームページの基盤の骨組みとなるワイヤーフレームや各ページに掲載するテキスト情報などをつくっていきます。
※この段階で先にデザインイメージを作成する場合もあります。
ホームページで使用するテキストや写真ををお客様の方で用意していただいくか、制作会社側が用意するかによっても制作費用が変わってきます。
ホームページの素材として使う写真や映像などをカメラマンを派遣して撮影するか、ネットサービスの有料・無料の素材サイトのものを使うかによっても費用感は変わってきます。
(3)デザイン・構築
「デザイン」はホームページの見た目を作成し、「構築」はWEB上で見れる・使用できるようにしていきます。
ページ数にも左右されますが、各ページをとどれぐらいのレベルまでこだわるかによって制作費用は大きく変化します。
骨組みのワイヤーフレームをどのレベルまで練り上げるか、デザイン案を1つしかつくらないか、複数案出すか、まずはデザインイメージを固めてから全体のデザインに入っていくかによっても、制作費用には差が出てきます。
構築に関しては、先の運用が楽か面倒かが変わりますので、構築内容に関しては事前にキチンとしたすり合わせをする事をオススメします。
制作会社によって差が出るのはなぜ?
(1)〜(3)の工程の進め方や人件費のかけ方は、制作会社によって様々で、各工程にどれだけ時間をかける想定で見積もっているかが、制作費用の差が出る大きな理由になります。
当然、想定していた制作費が人件費を上回れば、制作会社は赤字になります。
この場合は、担当した人材の技術力の差というよりも、「当初の予算で希望内容を満たせなかった」「チェックバックが多く予定の工数をオーバーした」などの要因があるので、そのようなリスクヘッジを見越した見積書を作成しています。
その部分が制作会社によって見積もりに差が出る理由の一つでもあります。
とはいえ、
依頼者側からしたら「起きてもないリスクに対してお金を払いたくない」でしょうから、見積もり前に事前に情報共有はきちんとしておいたほうがいいでしょう。
制作会社を選ぶにあたっての考え方
先に紹介した(1)〜(3)の進め方は各制作会社がこれまでの経験を活かした制作フローを持っています。
その作業の金額にこれだけの金額が指定されているのは理由が必ずあります。
もし、ホームページの制作を依頼したとして、見積書に「ホームページの制作費:100万円」とだけ書かれていた場合は、内訳をきちんと確認するようにしましょう。
金額だけでなく、作業項目に関してもきちんとチェックする必要があります。
しょぼい結果でもすごいクオリティのホームページができても「ホームページを制作して納品した」という事実は言葉だけだと同じになります。
納得いくホームページを完成させるには、情報共有やゴール地点の共有など綿密なすり合わせが必要かと思います。