2021.11.22
Shopify ECサイト
実際、Shopifyってどうなのか?メリット・デメリットのまとめ
目次
はじめに
最近、WEB業界ではなく、一般企業の方でも「Shopifyってどうなの?」という声を頂戴する様になってきました。
それだけ、評判の高いECプラットフォームになってきているのだと思います。
弊社が、Shopifyをいくつも作成している中で、おすすめできるポイントやメリット、逆にデメリットも感じているので、それらをまとめて書かせていただきます。
「Shopifyってよく聞くけど、どうなの?」という方の判断の一つになればと思います。
Shopifyのメリット
Shopifyは、他のSaas型(サービス提供会社のサーバーで構築するタイプ)のサービスです。
ただ、他の同様のサービスとは、価格面でのメリットもそうですが、機能面でのメリットが多いサービスです。
インターフェースが使いやすい、価格も安い、しかも機能面も充実しているということで、多くのメリットがあります。
またその他、デザイン面でもテンプレートが充実していることも挙げられます。
価格面でのメリット
Shopifyの価格は、複数用意されております。
LiteやPlusなど他のラインナップもありますが、基本的な料金は、29ドル〜299ドルとなっております。
プランによる大きな違いとしては、スタッフアカウントの数と、決済手数料の違いとなります。
詳しくは、下記の表をご覧ください。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
---|---|---|---|
月額料金 | $29/月 | $79/月 | $299/月 |
特徴 | |||
スタッフアカウント数 | 2 | 5 | 15 |
日本のオンラインクレジットカード手数料 | 3.4% + 0円 | 3.3% + 0円 | 3.25% + 0円 |
海外/AMEXのオンラインクレジットカード手数料 | 3.9% + 0円 | 3.85% + 0円 | 3.8% + 0円 |
JCBのオンラインクレジットカード手数料 | 4.15% + 0円 | 4.1% + 0円 | 4.05% + 0円 |
取引手数料(Shopify ペイメントを利用していない場合) | 2.0% + 0円 | 1.0% + 0円 | 0.5% + 0円 |
機能面でのメリット
なんと言っても、Shopifyの一番の機能は、アプリを利用した機能拡張でしょう。
アプリの数だけで言うと、5,000種類以上もラインナップされております。
アプリを利用すると、かゆいところに手が届くような機能を実装することができます。
またその一つ一つが、そこまで実装するのが難しくない点も非常に使いやすいです。
マーケティングなどの機能に関しては、GoogleショッピングやFacebookやInstagramとの連携なども簡単にできます。
その他、メールマーケティングでのアプリも豊富に取り揃えております。
また、商品の購入を促すための機能も、レビュー系のアプリや、再入荷通知、定期購入なども実装が可能です。
このアプリの豊富さは、Shopifyの一番の特徴だと思います。
しかし、その分、デメリットも存在することを知っておく必要があります。
デメリットに関しては、後述しておりますので、ご覧ください。
デザイン面でのメリット
Shopifyで構築する際、ベースとなるデザインテンプレートを利用しての構築が基本的な構築方法となります。
そのデザインテンプレートがかなり揃っていることは、Shopifyを選択するべきメリットです。
Shopifyが提供しているオリジナルのテンプレートは、下記より検索することができます。
https://themes.shopify.com/?locale=ja
また、Shopifyが提供しているテーマ以外にも下記の様な外部のテンプレートサイトでも提供されております。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
販売する商品の種類や、規模などによっても幅広い選択が可能になっております。
このデザインテンプレートにもいろいろと落とし穴がございます。
デザイン面でのデメリットについては、下記をご覧ください。
管理画面でのメリット
Shopifyの管理画面は、商品管理や注文管理、顧客管理など、ECサイトとしての機能は当然ですが、一通り備えております。
大きな特徴としては、全体的に非常にわかりやすいインターフェースと、利用しやすい機能になっていることだと思います。
また、タグの機能が充実しています。
下記の管理機能には、タグ管理が実装されています。
・注文管理
・商品管理
・顧客管理
・ブログ
タグ管理をうまく活用していくことで管理がしやすい作りになっており、例えばメールマーケティングで20代にだけ送りたいということができたり、注文の中からクレーム対応の顧客を絞り込んだりが可能になります。
そして、大きな特徴として、ストア分析の数値が、色んな角度からの分析結果が表示可能です。
販売の合計はもちろん、平均注文金額や、総数、ロケーション(場所)別の売上や、リピーターの割合など、ECサイトを運用していく上で大事な数値を確認することが可能です。
決済でのメリット
主な決済方法として、Shopifyペイメントが用意されています。
決済手数料もプランによって変わるのですが、下記のように低い水準で利用が可能です。
取引手数料もゼロですので、安心してご利用できます。
・国内発行のカード 3.25%〜3.4%
・海外発行のカード / American Express 3.8%〜3.9%
・JCB 4.05%〜4.15%
また、導入のスピード感も、これだけでよいの?というくらい簡単です。
通常早くても、1〜2週間かかることもザラですが、Shopifyペイメントでは、早ければ即日導入が可能です。
Shopifyのデメリット
Shopifyは、カナダで生まれたサービスです。
そのため、日本で生み出された他のECプラットフォームと比べると、機能的に劣る部分があります。
その他、いくつかデメリットがあるので、下記にまとめさせていただきます。
英語がちょくちょく出てくる
アプリなどを利用していると特に感じることですが、英語で記載されていることが多く、そこに抵抗感がある方は、管理画面を操作することがストレスに感じるかもしれません。
また、アプリの選定を行うときにも、英語の説明書を読む必要があるため、実際にやりたいことが実現できるかを判断することが難しい場合もあります。
日本独自の仕様に対応しにくい
Shopifyはカナダで生まれたサービスのため、日本独自の機能を実装したいケースでは、選択肢から外したほうが良いかもしれません。
例えば、細かなギフト設定をしたい場合だったり、のしの機能、配送時間を指定したいケースでは、カスタマイズをすれば機能の実装は可能ですが、カート画面での調整が必要になったり、本当にやりたい画面遷移などがしにくいということが挙げられます。
また、日本では多くのEC系サービスで存在している、1回の注文で複数の配送先を指定できる機能も、アプリはあるものの、無理矢理感があるため、Shopify向きではない可能性があります。
マイページの弱さ
Shopifyにもマイページ機能はデフォルトで付いて入るのですが、本当に最低限の機能しか実装されていません。
退会機能も、マイページ上では、できない仕様になっているため、退会用のフォームなどを用意して、管理画面から退会処理を行うなど、運用ルールを設ける必要があります。
アプリを多用すると料金が高くなる
Shopifyのメリットとして、アプリの豊富さ、追加機能の柔軟さを挙げさせていただきました。
もちろん、大きなメリットではあるのですが、多くのアプリでは、月額での追加費用が発生してしまいます。
塵も積もれば山となるという形で、月額が高くなってしまうケースもあるので、注意が必要です。
もちろん無料のアプリも存在しています。
ただ、しっかりサポートされているという点を考えると、有料アプリを選択していくほうが良いと思います。
デザインが英語ベースで考えられている
こちらもメリットの一つとして、デザインテンプレートが豊富に用意されているというお話をさせていただきました。
ただし、英語がベースになっているため、日本語で設定し直したときに、「あれ?こんなだったかな」ということにもなりかねません。
英語のデザインでは、文字の大きく表示されていることが多く、日本語に合わないテンプレートになっていることも多く見受けられます。
最後に
Shopifyのメリット・デメリットをまとめさせていただきました。
他のSaas系のECサービスと比べると、多くのメリットが存在するため、うまく活用すれば、ECサイトの成長のスピードを向上させてくれるツールになると思います。
ただ一方で、やりたい方向性が違ったり、構築に際してやり方を間違えると、一気に使いにくい、ストレスのあるツールになってしまいます。
今回挙げたメリット・デメリットをご覧の上、本当にShopifyで良いのか?という判断のお役に立てば幸いです。